カテゴリー「見に行った展覧会」の45件の記事

2017/03/16

「井上洋介没後1周年大誕生会」と気仙沼

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先週、トムズボックスの土井さんが企画した井上洋介展に行ってきた。
もう、圧倒された。
凄まじい絵に周りを全部囲まれて、濃密な空気を吸ってきた。
絵本になっている絵と違うタブロー群は、見ていると苦しくなるものが多かった。
井上さんはどうしてこんなにこういう絵を凄まじいエネルギーで描き続けたんだろう。
会場で流していた谷川俊太郎さんとの対談映像を見たら、少しだけ判るような気がした。戦争体験だ。
井上さんの中で、飢えた記憶、爆撃で穴が開いた記憶、死体ゴロゴロを見た記憶などは消えなかったんだ…

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でも井上さんの絵の中では、死者のような人間もエネルギッシュ。
生も死もない。
どれだけエネルギーが溢れていたのか、この「食事の最中に突然彫り出したちゃぶ台」を見るとわかると思う(笑)

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この展示を見た2日後、森川さんと気仙沼に行った。
2年ぶりに訪れた気仙沼は、建物も増え、活気があった。

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巨大な防潮堤を作っている陸前高田は、未だに広大な工事現場のままの感じだった。
嵩上げ工事のために、山が3つ消えた…

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気仙沼に戻り、その時間、安波山の上で黙祷をした。
友人たちの鎮魂演奏を聴いた。
地元の人が「毎年ありがとう」と言っていた。
少し雪が舞った。
「あの日も雪が降っててな、水かぶった後で寒さで死んだ人もいたよ…」
と、地元の方が呟いた。
私たちには気仙沼に行っても、地元の美味しいものをいただいて、
少し話を聞いて、いろいろお土産を買って、それくらいしかできないけれど、
被災者でもある知り合いが「地元の人には何よりなことですよ」と
行ってくれたので、少し力が抜けた。
鮫の心臓やホタテの生の卵巣や白子も初めて食べた!

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井上洋介展と、気仙沼を訪れたことの共通点は、「忘れない」ということだと思った。
そういうことがあったことを、忘れないよ、
覚えているよ、覚えているよ。
何度でも語りかけるということ。
それは愛なんじゃないかなと思った。

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2016/07/06

ボローニャ国際絵本原画展2016レセプション

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6月最後の日は、ボローニャ国際絵本原画展@板橋区立美術館のレセプションに行ってきました。今年は50周年ということで、金屏風!w 紀子さまや、イタリア・スロヴァキア・クロアチアなどの各国大使、ボローニャブックフェア事務局長のエレナさんや板橋区長も来賓としてみえていました。今年審査員も務められた三浦太郎さんが松岡副館長と、紀子さんを案内していました。浦上氏(2014年入選仲間)が「いいな〜豪華でいいな〜来年もやってくれないかな〜」と言っていておかしかったです。なに記念!(笑)金屏風、次はまた50年後かも?

50年分の歴史を記したパネルがずらーっと貼られていたのが面白かったです。昔のほうを見てみると、瀬川康男さんや熊田千佳慕さんの名前などもあり、おおっーと思いました。自分の年も記念にパチッw

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ポポタムさんで一緒に展示をする、今年の入選組の浅野成亮さんと大越順子さんにも会えました。2人とも関西人。大越さんとは、西宮のギャラリーアライさんつながりもあるのです。ポポタムさんでの再会が楽しみです♪

「ボローニャ国際絵本原画展・関連グループ展」

今年の展示を、浦上氏と山根さん(同じく2014年仲間)と見て回りました。こってりした絵よりも、あっさり目のさらっとしたイラスト系の作品が多かったように思います。色鉛筆も流行ってる?その中に、シルクや木版やモノタイプなど版画作品を見つけると、どうしても嬉しくなるのでした。

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今年のカタログ表紙、ローラ・カーリンさんの原画もありました。表紙を広げたものよりけっこう小さくて少し驚きました。今年の表紙は、広げるととても素敵!彼女は去年のブラティスラヴァ世界絵本原画展のグランプリ受賞者です。

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それから美術館の方や編集者の方、何人かにご挨拶したりしましたが、今年は出版関係の方があまり来ていなかったような印象でした。なぜでしょうね? でも今年、ラガッツィ賞の特別功労賞を受賞した駒形克己さんにもお会いできました。覚えていてくださっただけでも感激したのに、「その後どう?」と聞かれて、来年と再来年に絵本が出ることが決まりましたと言ったら、「よかったね!おめでとう、がんばって!」と言ってくださって、とっても嬉しかったのでした。がんばろー!😊

「2016 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」始まる!(板橋区)

http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_news_release/077/077752.html

2014/12/30

内藤礼、ティム・バートン、クリスマスなど

今月見た展覧会をふたつ。

ひとつはオープニングは旅行で行けなかった内藤礼@庭園美術館の「信の感情」
リニューアルされた本館には、内藤さんの小さなひとがあちらこちらに。それだけで、あの素敵な建物がまた違った様相を帯びてくる。「信じる」「信じられる」ということは、とても重要な意味を持っていることだと思っているので、小さなひとのけなげさがじわじわと胸に来た。とても愛おしい。
(平日は写真撮影可でした)

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新しいホワイトキューブのほうには、光のドローイング。本当にかすかな、これも愛しい、様々な光が描かれている。こんなにもかすかな光そのものを描いた作品は、他に見たことが無い。以前は印刷できずにカタログを諦めたことがあるけれど、今回は畠山さんが撮った精緻な写真に祖父江さんが新しい印刷技術などを駆使して、なんと印刷できた!素晴らしいタッグ。
堀江敏幸さんのテキストも素晴らしい。
後日、内藤さんがくれたカタログはサイン入り♪

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森川さんが小さいひとをいくつか見逃してたよと内藤さんに言ったら、「男の人は結構そうなんだよね(笑)」と笑っていた。

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そして混雑覚悟で見に行った「ティム・バートンの世界」展@森アーツセンターギャラリー。ほんとにここは導線が悪いな!w
まず紙ナプキンのドローイングがとても良かった。これは本人が保管していたのか?それとも書き散らしていくのをマネージャーか誰かが拾ってゆくのだろうか?決めようとしない線がとても魅力的だった。
それから気に入ったのが、キャットウーマン。こんなに壊れたキャットウーマンは初めて見た。フランケンウィニーとステインボーイはかわいいなあ。アリスのハートの女王のドローイングが多くてうれしかった。あの顔でかハートの女王は、最初は嫌いだったのに見ているうちにどんどん好きになり、美人の白の女王やアリスよりも好きになったから。
最後は血の色クリスマスツリーw

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今年のクリスマスは、イブは内藤さんと、当日は森川さんと。
内藤さんと2人でケーキを3つ食べました♪

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良いクリスマスだった!(^o^)


2014/08/14

飯野和好さんの絵本原画展「みずくみに」

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グループ展も無事に終わり、ほっと一息。

関西の準備が始まっているけど、9日は、友人と一緒にウレシカさんで開催されていた、飯野和好さんの新作絵本「みずくみに」(小峰書店)の原画展示&お話の会に行って来た。
飯野さんの絵との出会いは、小学生のときに買ってもらった「もじゃもじゃペーター」!
怖い絵本で大好きだった。
猫の忠告も聞かずに火遊びした子がぼーっ!と跡形もなく燃えてしまったり、お母さんの言いつけを聞かずに親指をしゃぶったら仕立て屋さんに親指ちょっきん!されちゃったりw

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そんなこんなでわくわくしながら行ってみた。
朗読…と思っていたが、マタタビ姿の飯野さんの漫談?だった(笑)
あちこち絵本の仕事で旅した話、照屋林助さんの話、福島の話、紙芝居の話、子供時代の話、とってもよく笑った。

飯野さんのこの絵本、すっごくいい。
見ていると、夏山の気が漂ってくる。
水がさらさらと流れ、風がざわっと吹いてくる。
夏の山の気配。
飯野さんは「自分の子供の頃の、黄金時代を描きたくなった」とおっしゃっていたが、本当にこんな場所のこんな日々は黄金だ…
忘れてはいけないものが、描かれていた。

トーク終了後、持って行った「もじゃもじゃペーター」にもサインをいただいた。現代のペーターは、スケボーに乗っている。そして、「くっさーい」と小さい人に言われている(笑)

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そしてそのあとは一席設けてくださっての飲み会。 とても楽しい晩でした! 飯野さん、ウレシカさん、ありがとうございました!

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2014/03/08

いろいろ準備

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ずいぶんと間が空いてしまいました。
3月も、もう1週間過ぎてしまいました。
体調はほぼ回復し、ボローニャ行きの準備あれこれ、次の絵本ラフ、4月のスタンプカーニバル大阪の準備などをしています。
大阪では、消しゴムはんこワークショップをします。1日目が、新しく出るコラボほるナビのイメージで、ピクニックな感じのお弁当包みを作る予定。2日目は、おたすけBOOK3の図案を使って、どちらかというと色の付け方や押し方メインです。詳細はまた!
なんかいろいろで、時間が足りなーい!
でも、大好きなイタリアのことを思うと気分はウキウキ♪
久しぶりにイタリアの友人達に会えるのも楽しみです。
それにボローニャの後、愛するヴェネツィア↑(私のPC後ろの写真)に寄ることを考えただけで胸がいっぱい(笑)

そんなですが、このところ体力リハビリも兼ねて、これは行っておかなきゃ!というところにちょこちょこ出かけていました。

ひとつ目は、宮崎駿監督の「風立ちぬ」。
忙しくて見そびれていたのですが、観ておきたくてえいやっと行ってきました。
とってもよかった!泣けました。
観る前に読んでいた評や感想で持っていたイメージとは違い、いつもの宮崎さんでした。いや、いつも以上に全開。主人公は宮崎監督と言ってもいい。飛行機械に対する愛情、どんな状況でも夢と愛を持って生きること。大好きな「紅の豚」と重なる部分がたくさんありました。戦争の描き方では「ハウルの城」を思い出しました。アニメでしかできない表現ー地震や夢のシーン、飛べない設計の飛行機が飛んだりーも素晴らしかったです。

ふたつ目は、大好きなとみちゃんこと、とみこはんの出版記念消しゴムはんこ展@西武渋谷。
美味しそうで幸せそう!
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季節トランプも素敵〜
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力士手ぬぐいもゲット♪
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3つ目は、ビリケンギャラリーさんの「 ねこのねごと2」展。
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いろんな作家さんのいつもと違うテイストの絵もたくさんあり、見応えがありました。
猫好き必見w 3/23まで!

4つ目は、オーナー交代でギャラリーが終了し、ピーマンさんも遠くへ行ってしまう深川いっぷくさんへ。
いっぷくさんには2008年の個展から7年間、いろいろとお世話になりました。物事は変化していくものですが、少しさみしい変化も、時にはありますね…
ピーマンさんといっしょに記念撮影もしてきました。
この日は、入れ替わり立ち替わり馴染みの人が訪れていました。生まれた時から会っていたという子も。万亀さんといろいろ話せてよかった。ちょっと遠くなって寂しいけれど、いつか遊びに行きます。新たな活動を楽しみにしています!
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そして最後、ミロコマチコさんの展示「つちたちはうたう」展@ギャラリー芝生へ。
行けるかどうかと思っていたのですが、最終日お天気もよく、早い時間に一区切りついたのでえいっと行ってきました。見に行ってよかった。力強い動物たちに元気もらったな〜 ミロコさんと動物話、猫話、いっぱいしてしまいました。写真は、ミロコふきん♪といただいたDM。
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このふきん、以前シードのO部長にいただいたのと同じ奈良のでしたw

それから、ボローニャに行く前にと思って、Facebookページも作りました。 よかったら、いいね!よろしくお願いします。 これからいろいろアップしていきます〜

2013/02/11

引きこもりの2月

もう2月も10日ですね。
ただいま、絵本の最終追い込み真っ最中〜
もう、2月はほぼずっと引きこもりです。
どうしてこう、ギリギリになってしまうのか私…
上半身右側の筋肉が、えらいことになってますw
木版すると確実に筋肉つきますよ〜

さて、その絵本アップ予定の3日後に、消しゴムはんこ教室があります!
午後の回はあとひとりかふたりお席が、午前中はまだまだ空いているようです。
少人数で丁寧にやる予定です。
私の消しゴムはんこは、ひとつぽんと押して終り、ではなく、組み合わせたり色を重ねたり、お手軽にできる版画のようにもできますよ!ということを少しでも体験していただきたいなあと思っています。

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春らしく、花や小鳥の図案を中心に作ってみようと思います。

●猫野ぺすか けしごむスタンプ教室開催!
日時:2013年2月28日(木)
   午前の部:10:00~12:30
   午後の部:13:30~16:00
受講料:¥2000(税込)材料費込み

3月にはチビひろさんの教室もありますよ。

●チビひろさん けしごむスタンプ教室開催!

 日時:2013年3月8日(金)
   10:00~13:00
受講料:¥2000(税込)材料費込み 

<お問い合わせ>
株式会社シード 東京営業部
〒136-0071 東京都江東区亀戸6-57-20
亀戸東口駅前ビル4階
TEL 03-5628-6851

よろしくどうぞー!
***

「こどもの本」3月号が出来上がりました。
今回は夢の風景です。

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完全に引きこもりになる前に、これだけは!と思って3日に行ってきました、府中市美術館。
友人の三田村光土里さんが出品しているグループ展「虹の彼方」展を見るため。
光土里さんのインスタレーション、大好きなのです。
今回も素敵な作品でした。
彼女の作品にはいつも旅の感覚があって、そこが切ない。
そして男女のさまざまな関係も垣間見える。
おとぼけもある。
それらが繊細に混ざり合って、ああ好きだなあと思うのです。
なんどもぐるぐる回ってしまいました。
他の作家さんの作品も面白かったです。光土里さんと「池田みどり」としても活動している池田晶紀さんの写真や、北欧っぽい色使いがかわいい小木曽瑞枝さんの植物など。普段蛍光色は苦手だけれども彼女の作品はそれが気にならなかったのでした。謎の気泡?水滴?が風景と写った斎藤ちさとさんの写真も、実物を見られてよかった。
24日まで〜!

2012/11/30

最近見たもの

もう11月も終りですね〜
本格的に寒くなってきました。
電気代が怖いですw
明日12月1日(土)は、群馬の新田にあるジョイフル2さんでミニはんこ教室。お近くの方、遊びにきてくださいねー!お問い合わせもジョイフル2さんまで。

ヘビの柄はお好きなものなんでも♪
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最近見た映画や展覧会のことを書いておきます。

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映画「ヴェルクマイスター・ハーモニー」は、2月に見た「ニーチェの馬」の監督、タル・ベーラの2000年作品。これもまた、人の滅びゆくさまを描いている。見終わってぐったりしてしまった。人間のすることは全て無意味である、と…彼の作品には打ちのめされる。この後味は「白いリボン」に少し似ている。彼の映画を見ると「人間の滅び」ということを感じるが、彼自身もこの映画について「こんな灰色のどうしようもない映画を見てくれて感謝している。この作品を見て、我々がこれから、なぜ、何によって破滅するのか、そのことを感じ取って欲しい」と言っている。人の滅びゆくさまをここまでしっかりと見つめているからこそ生まれる、何かがあるように感じる。いや〜すごい映画。しかもこの映画は、2時間25分あって37カットしかないという、長回し!

それから、久しぶりに大規模なデヴィット・リンチ展@ラフォーレミュージアム原宿。

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リンチは誕生日も同じで、大好きな監督で、展覧会も何度か見に行っている。今回は久々の規模の大きな展示で、映像作品もたっぷりあって見応えがあった。
リンチのドローイングに繰り返し出て来るモチーフ、燃える家やラジオも健在。アホさ加減も健在で、まさかアヒルちゃん(お風呂に浮かべるアレ)があんなことになろうとは…!とか、微妙なところでなにか漠然とした嫌なものや暗いもの、奇妙なものを感じさせる感性もたいへん楽しませてもらった。
リンチ好き!

リンチのあとに、健全な紅葉(笑)
日曜日、お天気がよかったので鳩ノ巣渓谷まで行ってきた。
久しぶりに山や川に触れたいと行ったのだけれど、思いがけずに紅葉狩り!
冷たく湿った森の匂いがする山の空気や、渓流の音を堪能できた。
鳩ノ巣渓谷から白丸ダムまでは30分ほどなのだけれど、高低差がけっこうあって、最後の石段を登り切ると息が上がった。「こんなで息切れするなんて!」と悔しそうな森川さん(笑)いや〜普段の運動不足を実感しちゃったw でもとってもきれいだったからいいの。

私は、人が活動するためのエネルギーというものは、自然からしかもらえないと思っている。
都会で人間社会の中でだけ動いていると、エネルギーは消費されて行くだけだ。
だから時々、こういうところに行って深呼吸をし、山や川の冷たさを感じ、木々や岩のしっとりとした匂いを吸い込み、大きなものを感じることで、エネルギーを補給しないと作品は生み出せない、と思う。

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最後にはおいしいケーキとコーヒーもね♪
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2012/11/09

駆け足1週間

この1週間はなんだか忙しかったなー
というわけで、まとめてだだっと書いておきます。

先週の土曜日、吉祥寺でかっぱ展を、阿佐ヶ谷で猫展示を見た。
武蔵野市は、遠野と友好都市なんだ。
いろんなかっぱがいて面白かった。
その中でもすごかったのがこれ。

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かっぱ骨格標本、よくできてる!
感心していたら、Don't touchなのに持たせてもらえちゃった♪
革を針金に巻き付けて、骨のようにしている。お皿は象牙。
ちゃんと甲羅の下に肩甲骨まであった。
でもリアルなかっぱはやっぱり少し恐い(笑)最近リリースされた森川さんのカッパアタックのカッパはかわいいですよ〜w

それから阿佐ヶ谷のコンテクストにて、常設と坂本千明ちゃんの展示。千明ちゃんは紙版画作品も作っているイラストレーターさん。楳ちゃんシリーズに、ちょびっと煤ちゃんと墨ちゃんも加わってさらに良い感じ。「飼ってる人にしか描けない絵だよね」と森川さんもポストカード(と言っても1枚1枚手刷り!)などお買い上げ。私も写真のカレンダーやポストカードを購入。器は森川さんが気に入って買ったもの。飄々とした絵が森川さんぽい気が。

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原題は「Kill the Irishman」で、このほうが映画の内容にぴったり。実在したアイルランド系のギャング、ダニー・グリーン(レイ・スティーブンソンがぴったり)を主人公にして、孤児から成り上がった彼の人生とイタリア系マフィアとの駆け引き、抗争を描いている。で、イタリアンマフィアが何回も暗殺に失敗する(笑)不死身のダニー!「おれは誇り高きゲール(ケルト)の戦士だ!」と言うアイルランドに行ったことのないダニー。心はアイリッシュなのだ。犯罪にも手を染めるし、躊躇なく暴力も振るう。それでも家賃を滞納した隣りのアイリッシュの老婆の家賃を払ってあげたりする。老婆は「お前は死ぬまで闘うケルトの戦士だ。優しさもある」と言って、父親の形見である金のハイクロス(ケルト十字)のペンダントをダニーに渡す。
最近ちょうどオフェイロンの「アイルランド」を読んでいたので、ダニーの「ケルト魂」がよく判った。後世、ノルマンやデーンやスコティッシュの血が混ざろうと薄められようと、アイリッシュの底流には誰かに従うことを良しとしない、荒々しい、自由を求めるゲールの魂があるのだ。まさにダニーの性格はアイリッシュだなあと感心した。そして実在した人だと言うから、うれしかった。最後のエピローグも、まさになんだか分らない力でみんなを巻き込んでしまうゲールの暴れん坊の置き土産という感じ。(ここは内緒)なかなか面白い爽快な映画だった。
ヴィンセン ト・ドノフリオ、ヴァル・ キルマー、クリストファー ・ウォーケンという好きな俳優が3人も共演していたのもうれしかった。ヴァル・キルマーは太っちゃったけど〜w


月曜日は某所で9人相手にワークショップ。ATCのクリスマス版を作った。動き回っていたら、みなさんの作品を撮り忘れてしまった〜!ので、自分の作品をアップ(笑)

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火曜日はガス探知機の取り替えで部屋の片づけ、水曜日は「こどもの本」表紙の締め切り。無事入稿〜
そして、木曜日夜はArt Labo 深川いっぷくさんのいっぷくいっぱこ古本市の搬入。今日から開催中!こんな看板で出していますよ。ポストカードもちょっと発売♪宝理さんのお菓子も美味しいです!

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そして今日は再びワークショップ準備。
みなさまよろしくお願いいたしますー
初仙台、ワクワク♪

2012/10/21

内藤礼展「地上はどんなところだったか」、映画「おおかみこどもの雨と雪」

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先週、友人内藤礼展「地上はどんなところだったか」@ギャラリー小柳でのオープニングに行って来た。
彼女は近年、水や光そのものを作品としようとしている。
豊島美術館もその試みのひとつだ。
そして最近そこに、希望を信じる「ちいさいひと」も加わっている。
「ちいさいひと」は最近形になって現れたけれど、オブジェの対象として、あるいは会話の中には以前からよく登場していた。私も彼女も「ちいさいひと」が好きなので。
木で作られたオシラサマに似たちいさいひとは、小さいながらいろんな人がいた。とても小さい人、すらっとした人、悲しげな人、お尻の形がいい人、おかっぱの人。そして立って俯瞰した位置から見た時と、小さい人の地平に目線を合わせた時とでまったく違って見えたのだった。その地平では、いちばん遠くにいる人は、本当にとても遠くにいるようだった。不思議。
一緒に行った森川さんが、「どうして台の前半分にいるんですか?」と聞いたら、内藤さんは「ちいさいひとたちは、希望を信じてるんです。人を希望と思っていて、だからその人に向かって、期待で待ちきれなくて、わーって前に出ちゃうんですよ」と微笑んだ。
光そのものを描こうとしている作品に、今回は青色が加わっていた。「青が出てきたね」と言ったら、「うん、在ったの。空とか水とか、地球にある青が」という答えだった。シンプルだ。そして彼女が言うからには、それは真実なのだ。彼女の作品には、嘘が無い。だから気持ちいい。


「おおかみこどもの雨と雪」が終わらないうちに観に行った。
いろんな評が出ているようだけれど、私はいい作品だと思う。
ファンタジーと現実が、よい混ざり合い方をしている。
(この先ネタバレあり)
私はとても狼が好きで、狼は私にとって特別な動物なので、狼や狼男が出てくるというだけでうれしい。(ひどい扱いだと怒り倍増だけれど!)そしてこの狼男はかなりイケメン、声は大沢たかお(笑)
友人に「うらやましい!」と感想を言っていたら、狼男と恋をするほうだと思われたが、私が本当にうらやましかったのは雨だ。もちろん澁澤龍彦の「犬狼都市」に憧れ続けて来た私としては狼男を愛することももちろんうらやましいのだけれど、雨と先生のシーンを見てそんなことは吹っ飛んだ。
先生が雨を先導して野山を駆けていくシーン、もうあのシーンの間中、「うらやましい〜〜〜!!!」と心の中で叫んでいた。涙が出た。肉球と毛皮と四つ足と筋肉と尻尾が欲しかった。なんの装備も無く、自然を傷つけること無く、あの山奥まで行ってあの風景を見るためにはそれが必要なのだ。
私は狼になりたいほうの側。
という説明をしたら、狼好きの友人は「ああ、うらやましいのはそっちか(笑)そうだねー私も!」と言ってくれた。
雨の気持ちがよく判る。
だから、雨が先生が危ない、行かなきゃと言った時に花が「もう山には行かないで。家にいなさい!」と言ったのには腹が立った。私がお母さんなら「行きなさい!」って言う。家にいなさいと言った花に共感という意見を目にしたが、先生、死ぬんだよ?それでもそう言う?と思ってしまった。
主になろうと決意した雨はかっこいい。
どこかで雨が駆けていると思うだけで、幸せだ。
星野道夫さんもこう書いている。

「オオカミの徘徊する世界がどこかに存在すると意識できること。
 それは想像力という見えない豊かさをもたらし、
 僕たちが誰なのか、今どこにいるのかを教え続けてくれるような気がするのだ」

その通りだと、私は思う。

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2012/10/06

仙台ではんこ教室、「近江路の神と仏」展

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秋らしい気候になってきましたね。

まだちょっと早いお知らせですが、11月10日(土)に仙台(アークオアシス仙台和泉店)でミニはんこ教室をすることになりました。
時期的に、クリスマスや年賀図案ですね。
また詳細が決まりましたらお知らせいたします!

先日、「近江路の神と仏」展に行ってきました。
数年前に井上靖さんの「星と祭」という文庫本の装画を上下巻分2点版画で製作した時に、この小説を読んで湖北の十一面観音像のことを知ったのでした。それまでも小浜に旅行したこともあったので、漠然とは知っていたのですが、本を読んでそのイメージが具体的になりました。そしてそれはとても魅力的だったのです。琵琶湖の北の、のどかな風景の中で素朴な信仰に守り続けられてきた観音様たち。
編集者さんも、「この本はロングセラーで、いまだに十一面観音についての問い合わせが来るんですよ」と言っていました。その気持ち、分ります。この小説を読むと、観音様巡りをしたくなる…

母もそうだったようで、この本が出た次の年だったかその次だったか、「湖北の十一面観音をまわるツアー」を見つけてきて行かないかと誘ってくれたのでした。その少し前に、湖北の十一面観音の中でいちばん有名な渡岸寺の十一面観音が東京で展示され、それを見に行ってその優美さに感動していたこともあり、地元でまた見てみたいとも思ったのです。
ツアー旅行というのは初めてだったのですが、なかなか広範囲を個人でまわるのは難しいということもあり、十一面観音の他にも国宝級の仏さまもいくつかコースに入っていて、とても思い出深い旅となりました。本来の場所で見た観音様は、東博で高い位置でライトアップされていた時とは違い、田んぼの中にあるのんびりとしたお堂の中で、人とほぼ同じ高さでくつろいで見えました。

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今回の展覧会には、近江路の古寺社に伝えられた秘仏、名宝が数多く集められ、とても見応えのあるものになっていました。全体を通して、京都などにあるきらびやかな仏像よりも、もっと素朴で力強いものが多く、いいなあと思うものがたくさんあって元気をもらったのでした。
その中にあった円満寺の十一面観音は、「星と祭」に出てきたものでした。
彫り方もどこかぎこちなく、信仰心だけで彫られたような素朴さがどこか円空仏にも似ていて、見ているとこちらも微笑んでしまうような小振りの観音様でした。
昔々に作られたものを見ていると、いろんな想像をしてしまいます。
仏像というものは、もちろん宗教の中で作られたものだと思うのですが、大勢の人々の願いや気持ちと同じくらい、仏師個人の心情や好みも反映されてしまうものだと思うのです。そこに、仏像それぞれの顔の違いが出て、とても面白い。私はモノを作る人間の端くれとして、どういう人がどういう気持ちでこれを作ったのだろうということが気になります。そして昔の人もいまの私とどこか通じるものがあるなあと思うのです。
今回の展示は、その共通点を多く感じることができたものでした。
快慶の大日如来もインドの感じが強く素晴らしかったし、熊野の木地の仏さまたちもよかった。
自分は素朴で力強いものを良いものと想う、そのことを再確認したのでした。                                                     

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